メディチ家礼拝堂


 
  サンロレンツォ教会にくっついて「メディチ家礼拝堂」があります。これは元来サン・ロレンツォ教会の一部なのですが、礼拝堂と新聖器室だけが別の入り口となっているものです。

ここも見逃せないスポットの一つです。

     
 

メディチ家礼拝堂の入り口。サンロレンツォ教会の裏手にあります。

こんな小さな入り口で世界中からの観光客をさばけるのでしょうか?

我々の行った時はシーズンオフでしたので、ご覧の通りがらんとしていました。

扉に不吉な張り紙が!!ん?修復中?

良く読むと「修復中だから見にくいけどゴメンネ」という内容でした。帰ってしまわないでよかったー。

イタリアでは、教会とか美術館がいつ閉まってしまうか判らないので、油断大敵です。

     
 

     
 

 

(写真上、左上) 「君主の礼拝堂」です。17世紀に世界中から大理石と貴石を集めて造られました。

 非常に重厚、華麗なのですがちょっとしつこすぎる感じもします。例えばジョットのフレスコ画にあるような、神に少しでも近づきたい、というような崇高な精神が、ここには感じられないのです。

あまり、祈りの場という感じではありません.

(写真左)君主の礼拝堂のクーポラ内部の天井画。

     
  ただし、貴石の細工等ははすばらしい。工芸的な完成度はすごく高いのです。

写真は礼拝堂の床部分。

     
 

ミケランジェロの彫刻のある「新聖器室」。

「思索」と「行動」。

「昼」と「夜」。

「曙」と「夕暮れ」、

もう言うことはありません・・・。

     
 

     
 

     
 

さて、ちょっと面白いのが、トイレです。階段の途中にまるで忍者屋敷のようにあります。

ドアはホントに開くんかい?と考えてしまったのですが、なんと手すりごと開くのです。

こんなんですが、中はとてもきれいで清潔です。

メディチ家礼拝堂はフィレンツェ観光のお勧めスポットとしてははずせないものの一つです。ただあの入り口を考えると、オンシーズン中はかなり行列ができてしまうのではないでしょうか。

新聖器室はじっくり時間をかけて見ましょう。「世界最高」の一つが手の届く所にある貴重な時間です。