サンタ・トリニタ教会


この教会はサンタ・トリニタ橋の近くにあります。13世紀に建てられたものですが、16世紀にファサードが付けられました。単廊式のわりと小ぶりの教会です。
右側廊の4つ目の礼拝堂の祭壇には、ロレンツォ・ディ・モナコの「受胎告知」があります。
 

一番の見どころは中央主祭壇右のサッセッティ礼拝堂です。壁面のフレスコ画はドメニコ・ギルランダイオの「聖フランチェスコ伝」、祭壇画は同じくギルランダイオの「牧者の礼拝」です。宗教に題材を取りながらも、当時のフィレンツェの街の様子や、上流階級の人々の衣装・風俗を目にすることができます。
 

こちらは祭壇画の「牧者の礼拝」です。「聖フランチェスコ伝」と共に、ギルランダイオ円熟期の1480年頃の作品です。
 
礼拝堂は暗いのですが、時間制のライトでこの絵を照らすことができます。このライトはサンタ・クローチェ教会などにもあるのですが、小銭を入れると一定時間絵を照らしてくれるのです。ですから、ここに行く時は小銭を忘れないように。

礼拝堂から入り口側をみると、ファサード部分の壁が明らかにあとから継ぎ足されている様子が良くわかります。この壁の部分に墓碑パネルが埋めこんであります。骸骨がデザインされたもので、とても印象的ですのでお見逃しなく。

 
この教会は目にしている方も結構多いはずです。なぜなら、向かいはなんたって「フェラガモ」本店ですから・・・。お買い物に飽きたらちょっと中に入ってみるのもいいでしょう。