シエナプッブリコ宮


 

プッブリコ宮の中にはとても素敵な市立美術館があります。
特に後半部分はあまり美術館っぽくなく、建物内を巡っているうちに、自然と絵画も鑑賞している、という印象でした。

左は「平和の間」にあるアンブロージョ・ロレンツェッテイの「善政の効果」。
市街がにぎわい、人々は輪になって踊っています。とてもわかりやすい平和な光景。

   

こちらは、隣に掲げられている「悪政の効果」。

「悪の政府」を表す部分。王座に悪魔が座っています。

これまた、まるで子供のTV番組のようにわかりやすい「悪」の表現ですね。

   

礼拝堂横にある「世界地図の間」です。

別に世界の地図があるわけではありませんが、14世紀には地図が描かれていたので、そういう名がついています。

この部屋の左右の壁にシエナの絵画の至宝である「グイード・リッチョ・ダ・フォリアーノの肖像」。(写真右下)

「荘厳の聖母」(写真下)が相対して掲げられています。どちらもシモーネ・マルティーニ作の絵です。

ちゃおちゃおはシモーネ・マルティーニは「国際ゴシック様式の代表」ということぐらいしかよく知らなかったけれど、この絵でファンになりました。

ここは必見です!!

   
あまり下調べもせず、気楽に入った美術館でしたが、思った以上に満足。特に「グイード・リッチョ」には心を奪われてしまいました。大推薦!!
 
どうもシエナを軽く見すぎていたような気がします。こうなると知っていたら、もっと滞在に時間をかける日程を組んでおけばよかった(泣)。