ウフィッツィ美術館・2


 

 

ほおづえをついているのがフィリッポ・リッピ。自画像です。

確かに僧侶と言うより、文字通り”やんちゃ坊主”といった感じですね。絵のモデルの修道尼と駆け落ちしてしまったのは有名な話。

でも才能を認められていたので、コジモのとりなしで、無事夫婦となる事ができました。

ルネサンス以前だったら火あぶりだったかも・・・。

     

ウフィッツィ美術館第10−14室。

この部屋はウフィッツィ美術館の心臓部と言えます。ゆっくり鑑賞するためのベンチがあるのは、ウフィッツィ広しと言えどもこの部屋だけ。この部屋ならその気になれば1日いても飽きません。

すいていたとは言え、これだけ人がいます。

     
奥に見えるのはファン・デル・グーズの「牧者の礼拝」です。とても大きな祭壇画です。

ちゃおちゃおはマリアの手前にいる小ぶりの天使に目がいってしまいます。

     

ボッティチェッリの「受胎告知」。

「あなたは神の子を産む」。天使の言葉にマリアは驚きながらもその優雅さを失いません。

人間を感じるちゃおちゃお。

     
ボッティチェッリの「春」。 「ビーナス誕生」と並んでこの美術館、いやフィレンツェ全体に観光客を呼びつづける作品です。

テーマに謎の多い寓意画です。この絵は画面の中に多くの花が描きこまれていますが、それはすべてこのフィレンツェの周辺に実際に見ることのできるものなのだそうです。

・・・と言うことはこの絵はやはり「フィレンツェ」をあらわしたもの?

     

第15室。

ありますよ。レオナルド・ダ・ヴィンチ。

右は師のヴェロッキオとの共作「キリストの洗礼」。レオナルドが描いたのは、一番左の天使だけですが、確かにここだけ雰囲気が全然違っています。

左は「マギの礼拝」。未完成ですが、レオナルドの意欲、才能は伝わってきます。

     
レオナルドの「岩窟の聖母」。

この部屋には彼の「受胎告知」もあったはずなのですが、修復中?見られませんでした。

もう、悔しいですよねえ。こういうのって。

     

ピエロ・デ・コジモ「無原罪の御宿り」。

ちゃおちゃおの好きな画家です。

聖霊(上の鳩)が処女のマリアに下り、聖霊に満ちた彼女はイエスを身ごもります。
この絵はちょっと変わった雰囲気を部屋の中にかもし出していました。ちゃおちゃお推薦!!

     
イタリア人の高校生くらいの団体も来ています。大騒ぎをしながら裸の彫刻をひやかしていました。

こんなすばらしい美術館にいつでもこれるあんたらは幸せだよ。でも本人たちはそのありがたさに気づいているのだろうか・・・?

     

「ウフィッツィ美術館・3」

     

「ウフィッツィ美術館・1」